「鷺草の舞」シンセサイザーによる参考音源をYouTubeにアップしましたので、
お楽しみいただければ幸いです!
ダイジェスト版はこちらです。
「鷺草の舞」曲目解説
2014年、世田谷三曲協会の委嘱により、世田谷三曲協会ジュニア合奏団設立記念曲として作曲しました。
尺八・三絃2部・箏2部による合奏曲で、三絃1と箏1は初心者向け、三絃2と箏2は初中級者向けのものとなっております。
初心者から一般の方まで一緒に合奏を楽しめるように心がけました。
純白でとても清楚な印象である白い花、儚さと気高さをあわせ持つ鷺草(サギソウ)が、静かに舞う情景を想像しつつ音を綴りました。
冒頭は、朝露に濡れた鷺草がそっと目覚めるように、柔らかく穏やかな旋律で始まります。
次に現れる三拍子の部分では、可憐なワルツ風に曲が始まりますが、やがて生き生きとしたリズムの三拍子に変化していきます。
再び冒頭の旋律が再現された後、まるで白鷺が羽を広げて舞い上がるかのように、曲は活気を持ってテンポアップします。
終盤にかけては、舞い終えた鷺草がふたたび静けさの中に戻っていくように、しっとりとした余韻を残しながら曲が締めくくられます。