「通りゃんせの主題による変奏曲」の公刊譜(尺八譜・箏譜)が完成しました!
初中級者向きの合奏曲ですので、是非楽しく演奏してみて頂ければ幸いです。
この曲は、2014年に埼玉邦楽合奏団結成記念として作曲したもので、同団の第1回定期演奏会にて初演していただきました。
編成は、尺八1.2・箏1.2・17絃箏。演奏時間は、約5分30秒です。
♪曲目解説♪
江戸時代から伝わる童謡「通りゃんせ」は、三芳野神社(埼玉県川越市にある埼玉県指定文化財)の参道が舞台といわれているそうです。
子供の頃、「とお~りゃんせ~とお~りゃんせ~♪」と歌いながら、向かい合って手をつないだ二人の子供が作ったアーチの下を、ドキドキしながらくぐっていた記憶があります・・・曲の終わりでおりてくるアーチにつかまらないように・・・! その懐かしいメロディをテーマとして、また楽しい邦楽の世界へ「とおりゃんせ~(いらっしゃいませ~♪)」という願いも込めて、音を綴りました。
曲は、過去へとタイムスリップするかのような箏群の短い序奏から始まり、その後、尺八により「通りゃんせ」の主題が穏やかに奏されます。シンコペーションとスタッカートによる軽快な変奏部分の後、揺れるような3拍子経て、終結部では3拍子と2拍子が交錯しつつ勢いを増しながら、曲を閉じます。
参考音源