作曲家石井 由希子Yukiko Ishii
音大卒業後は、主に合唱曲・ピアノ曲・吹奏楽・弦楽など洋楽の作曲家兼ピアニストとして活動していたが、東京尺八合奏団の演奏会を聴いた際、尺八の持つ豊かな音楽性と可能性にショックを受け、積極的に邦楽の作品を手掛けるようになる。
93’に作曲した尺八・箏協奏曲「いざない」が高い評価を得て、その後邦楽の作品を数多く生んでいる。「海鳴り」(三絃&17絃)はFMラジオで、「SEA WIND」(25絃箏)はNHKテレビで度々放送されている。
’08年「ドルチェ邦楽合奏団グループ10周年記念演奏会」での「竹取ものがたり」、’13年「同団15周年記念演奏会」で作曲・初演された「ほんとうのさいわいをさがして」(脚本・作詞:西田豊子)は反響を呼び、邦楽の可能性を広げた意味でも意義深い作品として評価され、東京・広島・新潟で再演された。
その他、パイプオルガン・中国琵琶・馬頭琴・二胡などと和楽器とのコラボ作品など、和楽器のみの枠を越えた創作にも挑戦中。また、劇作「お月さまが見ていたお話」「モチモチの木」の作曲を担当。
邦楽以外では、子供のためのピアノ曲(ヤマハ音楽振興会出版)や、合唱曲(教育芸術社出版)、「千葉市立扇田小学校校歌」、ホルン6重奏曲「悠」(つの笛集団CD収録)など、オーケストラ、室内楽、吹奏楽などの作編曲も数多く手掛けている。
現在、(社)日本音楽著作権協会正会員、(社)日本作曲家協議会会員、作曲家グループ<邦楽2010>会員、NPO法人ドルチェ邦楽合奏団副理事。