【楽曲紹介】
「水琴抄」 作曲:石井由希子
<楽器編成> 箏4部・17絃箏
<曲目解説>
2018年NPO法人ドルチェ邦楽合奏団による委嘱初演作品。
旅で訪れた南の島には、サンゴ礁から生まれた美しい鍾乳洞がありました。
中に入ると、鍾乳石群による巨大な世界がひろがっていて、まるで宮殿のようなその空間では、鍾乳石が神秘的な輝きを放っていました。
奥へ進んでいくと、滴る水の音を楽しむ水琴窟があり、その響きに耳を澄ましていると、太古の癒やしの世界と繋がっているような不思議な感覚を覚えました。
その時受けた印象をきっかけとして、音を綴りました。
曲の始まりは、淡々と続くピチカートが長い年月を刻むかのように繰り返され、そこに各パートが三連符、五連符、六連符などで彩りを加えていきます。
徐々に各パートが一体となっていき、大きなうねりを表現。 次の急の部分では、シンコペーションと変拍子により躍動感を。各パートソロによる繊細な音の紡ぎ合いの後、穏やかな緩の部分が現れます。
その後の急の部分では、野性的な部分と切ないメロディックな部分との対比を感じつつ、終結部では幻想的な雰囲気で曲を綴じます。
<参考音源>
https://www.youtube.com/watch?v=ZwAbWybMwns
<出版楽譜>
冊子版:誠和音芸
https://www5.big.or.jp/~seiwa/
データ版:千代之音
